筋紡錘(きんぼうすい)とは、骨格筋の中にある伸び縮みを感知する受容器のことを言います。真ん中の部分が丸く、両端が細くなっている『紡錘形』をしています。この筋紡錘ですが、筋肉の長さを感知して、『伸びたら縮ませる』という働きをします。筋肉はゴムのように伸び縮みをする性質を持っています。それが伸びて伸びっぱなしになると、筋紡錘は『危ないっっ!!このまま伸びたら引きちぎれてしまう!だから縮ませよう』と筋肉に指示を出して、バランスを保っています。とても大事な身体のシステムなのです。
月と波の整体は、この筋紡錘のはたらきを利用しています。強い圧で筋肉をぎゅ~っと押すと、そこが凹んだぶん筋肉の長さは伸びます。すると筋紡錘のはたらきで筋肉は縮むのです。緩めたい筋肉が逆に縮こまってしまうので、逆効果に。なので筋肉を強圧する施術はしておりません。筋紡錘をオフにしたままの状態で身体の調整をおこないます。
これと似ているけどまた違った性質をもったもので、腱紡錘(けんぼうすい)というものも存在します。